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トップ>達人紹介コーナー>ジャズ>第5回 です。

達人紹介コーナー


ライブは音楽的な面だけでは成り立ちません。

 ジャズのライブを聴きに行ったことのある方は経験があるかもしれませんが、演奏はすごく上手なのになにか盛り上がらない、物足りないという場合が時々あります。
 これは、ステージから客席へと向かう“音楽以外の”パワーが欠けているせいなのですが、具体的にいうと、演奏者の一挙一動(身のこなし)に不慣れな部分があったり、MC(進行役=司会)の行動言動が、思わずひいたり首をかしげたりするものであることが多いのです。
 そして、逆にいうと演奏者側は(音楽力を磨くのと同じように)この“音楽以外の”部分に関しても、自分達の演奏をよりお客様にアピールするものにしようとして、人知れず切磋琢磨しているものなのです。

 しかし特にジャズのライブにおいては、この音楽以外の部分(これを“ステージング”と呼びますが)がとかく軽視されがちであり、「我々は音楽だけで勝負するのだ。」といった思い上がりの気持ちを持っているバンド(ミュージシャン)が少なくありません。
 “音楽だけで勝負すること”と“音楽だけで勝負できること”が必ずしも一致することはなく、むしろそういう風に気負っている人達に限って、ひとりよがりの演奏ゆえにお客様を完全燃焼させることが出来ないでいるのです。

 そうしたひとりよがりミュージシャンの方を対象にして、ライブにおいてステージングがいかに大切かということを説いた1章があります。
 今回はリスナーの方にもぜひこれを読んでいただいて、ステージ上のミュージシャンの気持ちを分かっていただきたいと思います。もしかすると明日からのジャズライブの楽しみ方が変わるかもしれません。ではごゆっくりどうぞ!

  ライブにおけるステージング論

     

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