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達人紹介コーナー


◇11月20日、ヌーボー解禁!
秋も本番となり、いよいよ美味しいものが増えてきました。
そんな中で11月の第3木曜日といえば、ボージョレ・ヌーボーの解禁日です。
時差の関係で日本が一番早く飲めるとあって、すっかりイベントとして定着した感がありますね。
まあ、それも良しとしながら、せっかくですからボージョレ・ヌーボーを愉しむヒントを少し。
ボージョレの世界を、もうちょっと味わってみてはいかがでしょう?
◇ボージョレ・ヌーボーってなに?
ボージョレは、パリから見て南東に位置するブルゴーニュ地方の、さらに南にある地区のこと。
ヌーボーはフランス語でnouveau、これは「新しい」という意味です。
細かいことを言えば、ヌーボーではなくヌーヴォーと表記すべしと言えますが、まあ、そのあたりはいいとしておきましょう(笑)
ボージョレ・ヌーボーとは、そのものズバリ、ボージョレの新酒。
つまり、ボージョレ地区で、その年に収穫したブドウで造られる真新しいワインということ。
フレッシュ&フルーティで、イチゴやスミレのような香りが特徴とされ、渋みは少なく 軽めでスムーズな飲み口は、とても親しみやすいワインです。
使われているブドウはガメィ種と呼ばれるもの。
こういったフレッシュなワインは、美食の都リヨンあたりで19世紀頃から飲まれており、昔の解禁日は11月1日だったという説もありますが、1985年に伝統的に11月15日であった解禁日を11月の第3木曜日と定めたそうです。
◇では、今年の出来はいかに?
良くもわるくも驚きの気象が続いていた今年。
ボージョレでは春の開花時期に遅霜があり、ブドウの生育に影響があるのではと心配されましたが、その後の記録的な猛暑と少ない雨のため、ブドウは順調に育ったそうです。
8月15日には収穫が始まりましたが、この早い収穫は歴史上1555年と1822年の2回しかないほどだそうです。

夏が暑くて、さらに収穫量の低い年のブドウからは、最高のワインができると言われます。
まさに今年がその通りで、よりフルーティで瑞々しく、なめらかな味わいとしっかりしたボディ、最高に評価された1976年産にも負けないのではと言われれば、期待も高まります。
◇ちょっとワイン通!
ボージョレ・ヌーボーは仕込みから約2ヶ月という短かい期間で出荷しますので、マセラシオン・カルボニックという特別な醸造法で作られています。
マセラシオン・カルボニック、専門的に言うと「炭酸ガス浸潤法」と訳されます。
通常のワイン造りは収穫したブドウを破砕してプレスしますが、この製法は、ブドウを破砕せずに大きなステンレスタンクの上からどんどん入れていきます。
タンクの下にあるブドウは重さで自然とつぶれて果汁がでてきます。
ここでブドウの皮についている酵母菌が働き、自然と発酵が始まるのです。
こうして造られたワインは、渋みのモトとなるタンニンが少ないわりには色が濃く、まろやかな味わいのフレッシュなワインに仕上がります。バナナのような香りも特徴とされます。
◇ヌーボーだけがボージョレじゃない!
ところで、ヌーボーが注目されるボージョレですが、もちろん新酒ではないボージョレもあります。
フランスのワインはワイン法によって生産地域や使うブドウが決められています。
たとえば、ボージョレ・ヴィラージュとはボジョレー地区の中でも、指定された村のブドウだけを使って醸造したワインに許される名称です。
つまり、より選ばれたブドウを使うので、より美味しいと言えますね。
さらに村の名がつけられる、10のボージョレがあります。グッと格上の高品質ワインです。
ヌーボーのようにすぐ飲むタイプではなく、じっくり熟成して愉しむタイプもありますので、ヌーボーのシーズンが終わったあとは、ぜひこのクリュ・ボージョレを愉しんでください。

またボージョレやボージョレ・シュペリュール、ボージョレ・ヴィラージュには白ワインもあります。日本ではあまり見かけませんが、ボージョレの白は「白い真珠」とも称されますので、機会がありましたら、ぜひ味わってみてください。
ちなみに、ヌーボーには白ワインはありませんから、お間違えなきよう。
◇もっと愉しくボージョレ!
ボージョレは、どんな料理ともわりあい相性がいいと言えます。
ですから、ムリにフランス料理などをイメージすることなく、お好きな料理と一緒に愉しんでみてはいかがでしょう?
タンニン分が少ないので、ポークやチキンのような白い色系の肉との相性は抜群。
ソーセージなんかもいいですね。マグロ・カツオ系の赤身にもよさそう。
そして、ヌーボーは少し冷やして飲むのが一番です。
ボージョレ以外でも、軽いタッチの赤ワインを少し冷やして飲むのは美味しいですよ。
◇最後に資料をちょっと。

Beaujolais ボージョレ
いわゆるボージョレ地区。ここから産するワインには白ワインもロゼワインもあります。
Beaujolais Superieur ボージョレ・シュペリュール
上記ボージョレよりも、ややアルコール度数が高いワインです。
Beaujolais-Villages ボージョレ・ヴィラージュ
ボージョレ地区北部の、39の村から産するワインです。上級クラスですね。
Cur Beaujolais  クリュ・ボージョレ
村名がつけられる10のボージョレ。産するのは赤ワインのみです。グッと格上ですね。
St-Amour サンタ・ムール
Julienas ジュリエナス
Moulin-a-Vent ムーラン・ナヴァン
Chenas シェナス
Fleurie フルーリー
Chiroubles シルーブル
Morgon モルゴン
Regnie レニエ
Cote de Brouilly コート・ド・ブルイィ
Brouilly ブルイィ

次回は「ゆるゆると吟醸酒の夜」です。初冬の夜こそ、香り高い吟醸酒で一献を。
     

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